高梨 麻梨香Marika Takanashi

高梨 麻梨香

※画像と出品作品は異なる場合があります。

Profileプロフィール

1995年秋田県生まれ。2023年秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科修了。これまで、建築など都市の視覚的環境の特性に関心を持ち、可視・不可視の「かたち」の堆積としての都市を積分的に分析していくリサーチを通して、自ら録音・編集した音を構成していく。ノイズを「不要で排除されるもの」のメタファーとして捉え、慣行や社会構造からみえる排除の構造に着目し、「ノイズ」を主題としたサウンドインスタレーションを展開している。主な経歴として、[2023年8月個展「杳」、club space BUBBLE、茨城県]、[2023年1月/2月 巡回展「ちくごAIR2023 成果展」九州芸文館、福岡県/アーツ千代田3331、東京都]、[2022年1月「COIL Upcycle Art Contest2021」審査員特別賞]、[2022年7月「アート・ミーツ・アーキテクチャーコンペティション 2022(AAC 2022)」入選]、主な活動としてARTIST INN MEIJIKAN 2022 」や「新進気鋭の芸術家育成事業ちくごAIR2022」、「スプラッシュ!水戸AIR2023」への参加など。

Statementステイトメント

歴史や現代社会の中で「ノイズ」として排除されてしまう微かな声や音に耳を傾け続けている高梨麻梨香は、多様な音が交錯する空間を展開することで、鑑賞者の感覚を根底から揺さぶるような作品をこれまで制作しています。
 高梨は2023年4月より別府市清島アパートに滞在しながら、他方のAIR事業や展覧会に精力的に参加しており、リサーチベースで制作を行う過程でフィールドレコーディングを用いた質的研究を行っています。
 本展では、別府市に滞在してからたくさんのアーティストや地域の方々と関わるようになり、他者や自分自身と向き合う契機が増えた高梨は、その自身の経験<無形>と価値を内包する作品<有形>についての新作作品を発表します。複数のアーティストと協働しながら制作した作品群は、別府市に滞在することで可能になったものばかりです。
 別府市の自然環境音を録音・編集・加工した楽曲や、抽象的なイメージを他のアーティストと共同で落とし込んだZINEなど、高梨が描く音風景と空しい余白に耳を澄ませていただければ幸いです。

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