三ツ谷 麻野Asano Mitsuya

三ツ谷 麻野

※画像と出品作品は異なる場合があります。

Profileプロフィール

Asano Mitsuya

2001 京都府出身
2017-2020  京都市立銅駝美術工芸高等学校彫刻専攻
2020- 広島市立大学芸術学部彫刻専攻

平面イメージから立体のオブジェクトへ変換する手法を用いて、パブリックドメインとなった画像、インターネット上にある大量のイメージまたは自身が撮影した写真を資料とした立体作品や映像作品をを制作している。

グループ展・展示 
2023「あたらしい場所」アートギャラリーミヤウチ
2022-2023「Pink de Tea Time2022」STUDIO PINK HOUS、広島
2023「遠いところ」
2022「地図、幻、ナップサック、テラへ」広島芸術センター、広島
2021「Unhuman.sbj -virtual-exhibition」cluster、VR
2019「第40回美工作品展」日図デザイン博物館、京都

第40回美工作品展 京都市教育長賞受賞

Statementステイトメント

私は、一貫して自分以外の者たちには一体何が見えているのかということに興味があり、制作の根源となっています。
近年は自分自身を含めた人間について考えるために、「思考のプロセスは謎に包まれているが、思考する機械をつくる試みは我々がどのように思考するのかを理解する上で大いに役立つと信じている」という、コンピュータ化学の父、アラン・チューリングの言葉を受けて、人の知能の模倣を試みる人工知能という存在を軸に、アプローチを続けています。
 溢れに溢れている写真のデータを資料とし、AIが学習した平面イメージをもとに、人間である私が、立体に起こしていくという共同作業を行うなかで、いかに平面的な情報の束で立体を捉えているのかということに気がつきました。立体とはなにか、彫刻とはなにかということを、平面と立体の反復運動をしながら考えています。人の知能の模倣を試みるAIは、私たちの知能を拡張する道具として機能する一方で、私たちの複雑で豊かな知能のあり方を映し出す「鏡」としても機能します。AIを単なる道具として扱うのではなく、そこにある種の自律性、主体性をあえて認めることが新しい表現につながると考えています。そんな相互作用の中でもって初めて、根本的に人間と向き合うことが可能になり、「人間だけでない、認知するものたちも含めた他者」には一体何が見えているのかを考える事になるのです。

Web・SNS

一覧に戻る