長谷川 絢Kei Hasegawa

長谷川 絢

君牴牾 (牾) (きみもどき[ご])
2022年
竹 (黒竹) 、籐
137×70×60cm
Photo: Kubo Takashi
※画像と出品作品は異なる場合があります。

Profileプロフィール

1986年神奈川県生まれ。2009年京都伝統工芸大学校高度専門課程修了。卒業後はベネズエラに渡り、竹の加工技術指導を2年間行う。2014年から大分県竹田市に拠点を構え作品制作を本格化。竹の伝統技法である「束ね編み」を独自に発展させた「筒束ね編み (つつたばねあみ) 」を用いた彫刻作品を2017年から発表開始。他者と接することで生じる意識をテーマに、リサーチと分析を繰り返しながら制作する。
2017年日本美術展覧会に新入選。同年、全国竹芸展最優秀賞受賞。2018-19年「ジャポニズムの150年」展 (パリ装飾美術館) 、2023年「跳躍するつくり手たち」展 (京都市京セラ美術館) 等に参加している。

Statementステイトメント

制作は、すぐには説明のつかない気持ち、それについて理解するために行っています。

日常で、特に人との関係のなかで生じた、靄のかたまりのような気持ち、この気持ちは何にどう起因するのか、一体何なのか、要素を細かく分解し、様々な角度から検討し、また組み直す、そうして少しずつ整理し自分なりの解釈を探していきます。

考えることと、竹を編むことはプロセスがよく似ています。
竹本来の自然なかたちを物理的に一度バラバラにして、適した性質の部分を集めて新たに構成していきます。
制作と思考は互いに影響し合い、説明のつかなかった気持ちをより的確にとらえることができます。

制作期間を通し、竹も思考も新しい形を得て、こうして生まれた私だけの答えを、いくつも自分のなかにためていきます。
それは他者には彼らだけの答えがあることを意識することでもあり、彼らとともに現代にどう在りたいのか、制作と思考を繰り返し、自分を問い続けています。

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