福田周平Shuhei Fukuda

福田周平

《Quiet colors》
2019
雲肌和紙、銀箔、朱、硫黄
1810 x 1140 mm
RUE VERTE
※画像と出品作品は異なる場合があります。

Profileプロフィール

1997年生まれ。東京藝術大学大学院博士課程美術研究科美術専攻壁画第一研究室博士課程在籍中。
主な個展に「Quiet colors」 (RUE VERTE、コペンハーゲン・デンマーク、2023年) 、「変化/不変=普遍」 (アーツ千代田3331、東京、2019年) 。主なグループ展に「アートのための場所づくり 1970年代から90年代の群馬におけるアートスぺース」 (群馬県立近代美術館、群馬、2023年) 、「ashes and silver leaf」 (Hebel_121、バーゼル・スイス、2023年) 。ヨーロッパを中心に展覧会を開催している。
またアーティスト活動の他に、主なキュレーション企画として「臨江閣【茶室】プロジェクト」 (群馬、2019年〜) 、「A03」 (東京、2019年〜) がある。

Statementステイトメント

日本画への研鑽を経て、日本の伝統的な素材と技法を用いて現代的なアプローチを試みています。特に銀箔を素材に、作品を自然に放置することで、銀に生じる変色を作家と素材の緩やかな関係性として表象しています。素材や作品の物質性を表面に強く提示することで、自然のありのままを重んじる東洋的な自然観と美的感覚を追求しています。
また、普段の作品制作の中で銀の変色を促す化学素材として硫黄の粉末を使用しています。今回の出展作品では、新たなアプローチとして、実際の自然界に現実と同じ時間軸で湧き出ている生の硫黄が存在する別府の地質環境に作品を配置します。それにより、作品にどのような変色がもたらされるかについて実験的に試みます。このような過程を経た作品は従来の作品に比べて、作品の「場所性」が強くなり、物質としての側面が強かったものから、人々の現実的な時間軸の延長線上にあるもう一つの知られざる自然界のサイトスペシフィティが強調されるでしょう。

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